海(連歌の形式にて)
山口隆俊 作詞 藤井清水 作曲
せせらぎの波にも似たる輝きや
極(はて)なき海に夏の日は照るV
我が船の来し方見れば想い出の
泡立つ波をかくも来にけり
忽ちに黒き柱に一条(ひとすじ)の
竜巻走り我が船を追う
襲い来し嵐は激し波を巻き
空と海とに雲は沸き立つ
既にして嵐は過ぎぬ波消えて
残る雲はも我が悔いのごと
耐えがてに夕立のして極見えず
ものみな包む和讃の声す
明け行くは我が船の影海の影
はるかに望む虹の立つ影
ふるさとの富士の山より煙立ち
永久に揺るがず高く聳ゆる
出る